過去のリリースノート

更新 : 2023/11/4

Ver. 0.17 - 2023/4/2

主な追加機能・変更点は次の通りです。

物性値ライブラリーへの物性値の追加

物性値ライブラリーで選択可能な物性値が増えました。

物性値ライブラリー
物性値ライブラリー

使用できる物性は次の通りです。値はいずれも室温時のものです。

非熱流体(非圧縮性)
物性名説明
Air空気
Water
Water_vapor水蒸気
Arアルゴン
NH3アンモニア
CO一酸化炭素
C2H4エチレン
Cl塩素
Xeキセノン
Krクリプトン
O2酸素
H2水素
N2窒素
SO2二酸化硫黄
CO2二酸化炭素
Neネオン
Heヘリウム
CH4メタン
C3H6Oアセトン
C6H5NH2アニリン
C2H6Oエタノール
Hg水銀
Castor_oilキャスターオイル(ひまし油)
C6H6ベンゼン
H2SO4硫酸
熱流体(圧縮性)
物性名説明
Air空気
Water
Water_vapor水蒸気
NH3アンモニア
C3H6Oアセトン
C2H6Oエタノール
Hg水銀
C6H6ベンゼン

OpenFOAM 10 のサポート

OpenFOAM 10 対応フォーマットでのプロジェクトのエクスポートができるようになりました。また、それに伴って OpenFOAM 8 対応フォーマットが非推奨となりました。

OpenFOAM 10 の機能上の制約によって現在のところ、非ニュートン流体を使用した解析を OpenFOAM 10 形式でエクスポートすることはできません。エクスポートしようとすると警告メッセージが表示されるのでご注意ください。

Allrunスクリプトに「info」オプションを追加

Allrunスクリプトで「--info」(または「-i」オプション)を使用すると、プロジェクトがどの形式でエクスポートされたのかを確認できます。

Ver. 0.16 - 2022/8/22

主な追加機能・変更点は次の通りです。

多孔質体領域設定への対応

多孔質体領域(圧力損失体)の設定ができるようになりました。

計算例(モデル形状)
計算例(モデル形状)
計算例(流速)
計算例(流速)

基本設定で「多孔質領域」を選択すると、多孔質領域の設定が有効になります。

基本設定で「多孔質領域」を選択
基本設定で「多孔質領域」を選択

多孔質領域の設定が有効になると、多孔質領域設定で条件設定ができるようになります。

多孔質領域設定で条件設定
多孔質領域設定で条件設定

OpenFOAM 7 のサポートを終了

以前から XSim でのエクスポート時に告知していた通り OpenFOAM 7 対応フォーマットでのエクスポート機能のサポートを終了しました。

GUI の改善、不具合の修正

その他、GUI の改善、不具合の修正を行いました。

Ver. 0.15 - 2022/1/23

主な追加機能・変更点は次の通りです。

混相流解析設定への対応

混相流解析の設定ができるようになりました。

混相流解析の例

基本設定で「非定常」「混相流」を選択すると、混相流の設定が有効になります。

基本設定で「非定常」「混相流」を選択
基本設定で「非定常」「混相流」を選択

混相流の設定が有効になると、物性設定で追加物性値、初期条件で流体の初期配置、流れ境界条件で流入流体の設定ができるようになります。

物性設定で追加物性値を設定
物性設定で追加物性値を設定
初期条件で流体の初期配置を設定
初期条件で流体の初期配置を設定

OpenFOAM 9 のサポート

OpenFOAM 9 対応フォーマットでのプロジェクトのエクスポートができるようになりました。また、それに伴って OpenFOAM 7 対応フォーマットが非推奨となりました。

動作の改善、不具合の修正

以下の改善、不具合の修正を行いました。

  • 乱流モデル使用時に初期条件、出力でkとepsilonを使用した設定ができない問題の修正
  • OpenFOAMフォーマットでのエクスポート時のFoamFileヘッダーに必ず「location」プロパティーを設定するように変更
  • OpenFOAMフォーマットでのエクスポート時のcontrolDictファイルの機能スイッチの書式を統一

など

Ver. 0.14 - 2021/8/18

主な追加機能・変更点は次の通りです。

移動メッシュによる回転領域条件の追加

移動メッシュ機能を使用した回転領域の設定ができるようになりました。

移動メッシュ機能を使用した計算結果

基本設定で「非定常」「回転領域」を選択すると、回転領域の設定で回転タイプとして「移動メッシュ」が選択できます。

基本設定で「非定常」「回転領域」を選択
基本設定で「非定常」「回転領域」を選択
移動メッシュによる回転領域設定
移動メッシュによる回転領域設定

トレーサー設定の追加

流れに影響を与えないトレーサー流体(パッシブスカラー)の流入設定ができるようになりました。出力設定の「トレーサー」タブで設定できます。

トレーサー流体の流入設定
トレーサー流体の流入設定

ユーザー設定の機能強化

画面右上の歯車アイコンで開けるユーザー設定ダイアログで新たに 3D ビュー表示の初期状態を設定できるようになりました。

ユーザー設定ダイアログ
ユーザー設定ダイアログ

OpenFOAM 4 のサポートを終了

以前から XSim でのエクスポート時に告知していた通り OpenFOAM 4 対応フォーマットでのエクスポート機能のサポートを終了しました。

GUI の改善、不具合の修正

その他、GUI の改善、不具合の修正を行いました。

Ver. 0.13 - 2021/4/12

主な追加機能・変更点は次の通りです。

回転領域条件の追加

MRF(Multiple Reference Frame)機能を使用した回転領域の設定ができるようになりました。

MRF機能での回転領域設定
MRF機能での回転領域設定
MRF機能を使用した計算結果(回転部で切断)
MRF機能を使用した計算結果(回転部で切断)

基本設定で「回転領域」を選択すると、回転領域の設定ができるようになります。

基本設定で「回転領域」を選択
基本設定で「回転領域」を選択
回転領域設定
回転領域設定

OpenFOAM 8 への対応

OpenFOAM 8 対応フォーマットでのプロジェクトのエクスポートができるようになりました。また、それに伴って OpenFOAM 4 対応フォーマットが非推奨となりました。

GUI の改善

「フィット」ボタンでの形状設定時に選択している領域のみにフィットできるようになりました。選択領域が無い場合は従来どおり形状全体にフィットします。その他、GUI の改善を行いました。

Ver. 0.12 - 2020/11/29

主な追加機能・変更点は次の通りです。

回転壁境界条件の追加

境界条件として回転壁条件が追加されました。回転軸の原点と方向、回転速度を指定することで回転する壁を模擬できます。

円筒側面に回転壁条件を設定
円筒側面に回転壁条件を設定
円筒周りの流れの計算結果(領域切断面での流れベクトル)
円筒周りの流れの計算結果(領域切断面での流れベクトル)

領域へのメッシュ再分割設定を追加

従来のアセンブリ単位でのメッシュ再分割設定に加えて、領域単位での設定も可能になりました。

領域単位でのメッシュ再分割設定
領域単位でのメッシュ再分割設定

Ver. 0.11 - 2019/10/31

主な追加機能・変更点は次の通りです。

境界条件の追加

以下の2つの境界条件が追加されました。

  • 対称面
  • 境界面マッピング

境界面マッピングを使用すると周期境界条件を設定することができます。

上下面に境界面マッピングを設定
上下面間に境界面マッピングを設定
境界面マッピング時の計算結果(流速)
境界面マッピング時の計算結果(流速)

GUI の改善

メイン画面の各カラム幅を調整できるようになるなど、各種 GUI の改善を行ないました。

境界をドラッグすると各パネルの幅を変更できます。
境界をドラッグすると各パネルの幅を変更できます。

その他、GUI で不正確な値が入力できてしまう問題を修正しました。

Ver. 0.10 - 2019/6/5

主な追加機能・変更点は次の通りです。

LES 設定機能

乱流モデルとして LES(ラージエディシミュレーション)を設定できるようになりました。SGS モデル(サブグリッドスケールモデル)として Smagorinsky モデルと WALE モデルを使用できます。

LES 設定
LES 設定

空力係数の出力設定機能・投影面積の測定機能

空力係数(力係数:Cd 値、Cl 値、Cm 値)を出力するための設定ができるようになりました。またこの設定で必要になるモデル形状の代表面積を測定するための機能が追加されました。

空力係数の出力設定
空力係数の出力設定

正投影表示機能

3D ビューで正投影表示ができるようになりました。3D ビュー右下の「投影モード切り替え」アイコンで切り替えることができます。

透視投影表示
透視投影表示
正投影表示
正投影表示

軸方向への視点移動機能

キーボード入力によって 3D ビューでの視点方向を座標軸方向に設定できるようになりました。クリックで 3D ビューにフォーカスした後、以下のキーを押すと視点が設定されます。

キー動作
X視線を X 軸方向に設定
Y視線を Y 軸方向に設定
Z視線を Z 軸方向に設定
A視線を現在の視線に一番近い座標軸方向に設定
視点方向を Y 軸正方向に設定
視点方向を Y 軸正方向に設定

Ver. 0.9 - 2019/3/12

主な追加機能・変更点は次の通りです。

ログイン機能

これまでの Twitter アカウントでのログインに加え、新たに Google アカウント、Facebook アカウントでのログインがサポートされました。

ログインページ
ログインページ

不具合修正

特定の名前の STL ファイルから形状を読み込んだ場合に出力した OpenFOAM ケースデータで計算が行えなくなる問題を修正しました。

Ver. 0.8 - 2018/11/25

主な追加機能・変更点は次の通りです。

ログイン、プロジェクト保存機能

ログインすると編集したプロジェクトを保存することができるようになりました。

  • ログイン

    ページ右上の「ログイン」をクリックしてログインページを表示します。

    トップページ右上の「ログイン」 トップページ右上の「ログイン」

    ログインには Twitter アカウントが必要です。「Twitter で登録・ログイン」をクリックすると Twitter へ移動し、そこで認証を行うと XSim での登録・ログインが行われます。

    ログインページ ログインページ

    ログインするとページ右上にログイン中のユーザー名(下図例では「My_Name」)が表示されます。

    ログイン中の表示 ログイン中の表示
  • プロジェクトの保存

    ログイン中にプロジェクトを作成した場合には「保存」という設定項目が表示されます。

    「保存」設定 「保存」設定

    保存名、サムネイル(クリックで更新)、概要を編集して保存ボタンを押すとプロジェクトが保存されます。プロジェクトは最大5つまで保存できます

  • 保存したプロジェクトの編集、削除

    ページ右上のユーザー名をクリックして「ユーザーページ」を選択するとプロジェクト管理用のページが表示されます。

    ユーザーページを表示 ユーザーページを表示

    「プロジェクト」タブにある各プロジェクトの編集ボタンを押すとそのプロジェクトの編集画面が開きます。また削除ボタンを押すとプロジェクトを削除できます。

    プロジェクト管理ページ プロジェクト管理ページ
  • ログアウト

    ページ右上のユーザー名をクリックして「ログアウト」を選択すると XSim からログアウトします。

    ログアウトしても保存したプロジェクトはそのままで、再ログインすれば編集、削除することが可能です。

    ログアウト ログアウト

Ver. 0.7 - 2018/7/29

主な追加機能・変更点は次の通りです。

形状編集機能

形状のインポートで新たに形状の拡大縮小、平行移動、回転を行えるようになりました。

  • 拡大縮小

    形状編集のタイプで「拡大縮小」を選択すると mm や cm、またインチやフィートの単位で入力した形状を m 単位に変換できます。任意の拡大縮小率での変換も可能です。

    拡大縮小 拡大縮小
  • 平行移動

    形状編集のタイプで「平行移動」を選択すると形状の絶対座標を変更できます。

    平行移動 平行移動
  • 回転

    形状編集のタイプで「回転」を選択すると形状を指定した回転軸の周りに、指定した角度だけ回転させることができます。

    回転 回転

バウンディングボックスの表示機能

3Dビュー右下のバウンディングボックスアイコンをクリックすることでバウンディングボックスの表示・非表示を切り替えられます。

バウンディングボックスの表示 バウンディングボックスの表示

3Dビューでの視点フィット機能

3Dビュー右下の視点フィットアイコンをクリックすることで形状全体が 3D ビューの中央に表示されるよう視点を移動します。形状の拡大縮小などにより形状を見失った際に便利です。

Ver. 0.6 - 2018/5/16

主な追加機能・変更点は次の通りです。

計算設定機能の強化

計算設定で新たに以下の項目を設定できるようになりました。

  • 数値スキーム
  • 行列ソルバー
  • 緩和係数

数値スキームとして「標準」、「安定性重視」、「精度重視」のいずれかを、行列ソルバーとして「安定性重視」、「速度重視」のどちらかを設定することができます。

計算設定 計算設定

また定常計算が選択されている場合には定常収束判定値の設定を行うことも可能です。

計算設定 - 定常収束判定値 計算設定 - 定常収束判定値

Ver. 0.5 - 2018/4/9

主な追加機能・変更点は次の通りです。

出力設定機能の強化

出力設定で設定できる項目が増えました。

出力機能 - 全体タブ

「全体」タブでは以下のような項目の設定を行うことができます。

  • 残差
  • クーラン数
  • y+値
  • 渦度
  • 速度勾配テンソルの第2不変量
  • 計算で使用される変数の最小値、最大値
出力機能 - 全体タブ 出力機能 - 全体タブ

出力機能 - 領域タブ

「領域」タブでは領域面を指定して以下のような項目の設定を行うことができます。

  • 流量(体積流量)
  • 計算で使用される変数の指定領域での平均値、積分値
出力機能 - 領域タブ 出力機能 - 領域タブ

出力機能 - サンプリング・タブ

「サンプリング」タブでは指定した座標での変数の値を出力設定できます。指定座標は 3D 表示で位置をプレビューできます。

出力機能 - サンプリング・タブ 出力機能 - サンプリング・タブ
3D 表示での指定座標のプレビュー 3D 表示での指定座標のプレビュー

モニタリング表示の実行

デスクトップ環境があり gnuplot がインストールされている場合、Allrun スクリプトでソルバー実行すると自動で残差のモニタリング表示を行なうようになりました(無効化も可能です)。

計算設定 計算設定
残差のモニタリング表示 残差のモニタリング表示

Ver. 0.4 - 2018/2/26

主な追加機能・変更点は次の通りです。

ベースメッシュ設定の強化

ボタン操作によって簡単にベースメッシュの粗密を調整できるようになりました。またベースメッシュを3D表示でプレビューできるようになりました。

ベースメッシュのプレビュー画面 ベースメッシュのプレビュー機能

メッシュ再分割機能の強化

直方体、円柱で領域を指定してのメッシュ再分割設定ができるようになりました。また異なる再分割レベル間にメッシュ数、特徴線まわりのメッシュの再分割レベルを設定できるようになりました。

再分割設定画面 再分割設定
メッシュ作成結果画面 メッシュ作成結果(ParaViewによる可視化)

ブシネスク近似時に設定されるソルバーを変更

以下の理由からブシネスク近似を有効にした場合に設定されるソルバーを「buoyantBoussinesqPimpleFoam、buoyantBoussinesqSimpleFoam」から「buoyantPimpleFoam、buoyantSimpleFoam」に変更しました。

  • 一部の熱境界条件が buoyantBoussinesqPimpleFoam、buoyantBoussinesqSimpleFoam で使用できない
  • 将来的に buoyantBoussinesqPimpleFoam、buoyantBoussinesqSimpleFoam は廃止される可能性がある(参照. OpenFOAMイシュートラッカー ID 2048

この変更にともなってブシネスク近似で断熱、温度固定以外の熱境界条件が使用できるようになりました。

※スクリーンショットのモデルはいずれも "Whale" CC-BY Miguelangelo Rosario

Ver. 0.3 - 2018/1/8

機能を追加しました。主な追加機能は次の通りです。

ブシネスク近似設定に対応

熱流体解析時にブシネスク近似設定を行えるようになりました。「基本設定」で「熱」を選択後、「ブシネスク近似」を選択することで設定が可能です。

ブシネスク近似の有効化 ブシネスク近似の有効化

直方体と多角柱の形状作成機能

外部流れ解析時に計算領域を作成できるように直方体と多角柱を作成できるようになりました。解析対象が簡単な形状の場合はこれらの機能を使用して CAD データをインポートせずに解析用データを作成することもできます。

直方体の作成 直方体の作成
多角中の作成 多角中の作成

※モデルは "Whale" CC-BY Miguelangelo Rosario

Allclean スクリプトの出力機能

エクスポート時に作成したメッシュ、計算結果をリセットするための Allclean スクリプトが出力されるようになりました。

Ver. 0.2 - 2017/11/30

機能を追加しました。主な追加機能は次の通りです。

インポート可能な形状ファイル形式の追加

バージョン0.2 インポート可能な形状ファイル形式の追加 スクリーンショット Wavefront obj 形式ファイルのインポート例(モデルは "Whale" CC-BY Miguelangelo Rosario)

従来の STL 形式に加えて、Wavefront obj 形式 (拡張子 .obj) と Autodesk 3DS Max 形式 (拡張子 .3ds) のファイルのインポートが可能になりました。これによって Google Poly などからダウンロードした形状データを直接インポートできるようになりました。

熱流体解析への対応

バージョン0.2 熱流体解析への対応 スクリーンショット 熱流体解析の有効化

熱流体解析用データを作成できるようになりました。「基本設定」ページで「熱」をチェックすることで熱流体解析用の設定データを作成できます。

物性値ライブラリー機能の追加

バージョン0.2 物性値ライブラリー機能の追加 スクリーンショット 物性値ライブラリーダイアログ

「物性」ページに物性値ライブラリー機能を追加しました。「物性名」の横のアイコンをクリックし、リストから選択することで簡単に物性値を切り替えることができます。

初期条件の設定機能の追加

バージョン0.2 初期条件の設定機能の追加 スクリーンショット 初期条件の設定画面

「初期条件」ページで初期条件を明示的に設定できるようになりました。設定を行わない場合は従来通り、あらかじめ用意されたデフォルト値が設定されます。

並列設定機能の追加

バージョン0.2 並列設定機能の追加 スクリーンショット 並列数の設定画面

「計算設定」ページでメッシュ作成・流体計算を行う際の並列数を設定できるようになりました。

Ver. 0.1 - 2017/10/30

OpenFOAM の解析用設定データを作成できるウェブアプリを公開しました。GUI上で解析設定を行い、そのデータを zip ファイルとしてエクスポートできます。

バージョン0.1 スクリーンショット スクリーンショット

機能概要

  • STLでの形状インポート
  • メッシュ設定
  • 定常・非定常、乱流モデルの設定
  • 物性値の設定
  • 境界条件の設定
  • 出力設定の設定